スズキ図書館

最近読んだ本の内容を紹介する書評ブログです。ビジネス書が中心です。これから皆様が読む本を選ぶ際の参考になれば幸いです。

【書評】「ザ・ゴール」エリヤフ・ゴールドラット (著)

こんばんは、スズキです。
今日は「ザ・ゴール コミック版エリヤフ・ゴールドラット (著)を紹介します。

概要

世界的なベストセラーとなった「ザ・ゴール」を日本の架空企業ユニコ社に置き換え、TOC(Theory of Constraints:制約理論)を武器に閉鎖危機に陥った工場を立て直してゆくストーリー。学生時代の恩師ジョナは、工場の生産現場の常識を覆す考え方で、工場が抱える問題を次々に科学的に解明していく。原作のエッセンスが漫画で分かりやすく仕立てられており、全体最適のマネジメント理論であるTOCの基本を易しく理解できる一冊です。

著者

Amazonより引用】

エリヤフ・ゴールドラット。1947‐2011。もともとはイスラエルの物理学者だったが、世界的な経営コンサルタントとして活躍。1984年に出版された『ザ・ゴール』は、革新的な内容に加え、異色の経歴もあいまって全世界で1000万人以上が読んだ大ベストセラーとなった。その中で説明した生産管理の手法をTOC(Theory of Constraints:制約理論)と名づけ、その研究や教育を推進する研究所を設立した。その後、TOCを単なる生産管理の理論から、新しい会計方法(スループット会計)や一般的な問題解決の手法(思考プロセス)へと発展させ、生産管理やサプライチェーン・マネジメントに大きな影響を与えた。

私の学び

【本書より引用】

・全体のボトルネック、つまり制約に集中し改善していくことが全体最適となる。それがTOCの核心である、
・会社の目標はお金を儲けること。業務の効率化やコストカットなど、それ以外のすべてはその目標を達成するための手段にすぎない。
スループット(販売を通じてお金を作り出す割合)、在庫(販売するために投資したすべてのお金)、業務費用(在庫をスループットに変えるために費やすお金)の3つの指標で工場の生産性を測定する。

表面に現れている問題点だけにとわれ、そもそもの問題の根っこにある本質を見失ってはいないか?上から与えられた指標を妄信し、本当のゴールから遠ざかる行動ばかりをとってはいないか?仕事でもプライベートでも、組織や社会にとって全体最適のためのゴールを見出すことの大切さ、意義を痛感させられました。