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最近読んだ本の内容を紹介する書評ブログです。ビジネス書が中心です。これから皆様が読む本を選ぶ際の参考になれば幸いです。

【書評】「教育研修ファシリテーター」堀公俊、加留部貴行 (著)

こんばんは、スズキです。
今日は「教育研修ファシリテーター」堀公俊、加留部貴行 (著)を紹介します。

概要

 教育研修ファシリテーターは、単に研修の場への参加者の前で講義をして学習を管理するだけの存在ではない。研修の参加者の主体的な学びを支援するのがその役割である。参加者の学び合いの場となる教育、研修のコンセプト作りから事後のフォローまで、教育研修ファシリテータが携わるプロセス全体について、年間200件以上の研修・ワークショップに携わる人気講師2名が説くメソッドが学べる一冊です。

著者

Amazonより引用】
・堀公俊。1960年、神戸生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーにて商品開発や経営企画に従事。95年より組織改革、企業合併、教育研修、コミュニティ、NPOなど多彩な分野でファシリテーション活動を展開。2003年に有志とともに日本ファシリテーション協会を設立し、初代会長に就任。関西大学商学部や法政大学キャリアデザイン学部で非常勤講師を務め、執筆や講演活動を通じてファシリテーションの普及・啓発に努めている。現在、堀公俊事務所代表、組織コンサルタント、日本ファシリテーション協会フェロー。

・加留部貴行・1967年、山口県生まれ。九州大学法学部卒業。西部ガス(株)にて人事、営業、新規事業部門に従事。学生時代からまちづくり活動に携わり、2001年より福岡市へNPO・ボランティア支援推進専門員として2年半派遣。ファシリテーションを活かして大学改革を進めたいとの要請を受けて2007年より九州大学へ出向。学内外で年間100件以上の教育研修プログラムやワークショップの開発に携わっている。企業、大学、行政、NPOの4つのセクターを経験している「ひとり産学官民連携」を活かした共働のファシリテーションを実践。

私の学び

 いま世の中では急速に教育のICT化、オンライン化が進んでおり、従来の人間が担ってきたレクチャーするだけの講師だけでは不十分(=機械でも取って代われてしまう)になってゆくのだと思います。本書のテーマである「教育研修ファシリテーター」は、まさしく参加者の主体的な学びを支援し行動変容を促せる人間であり、これからの時代に求められる教育分野の人材像ではないかと考えます。

【本書より引用】
・研修においては人材開発と組織開発を同時におこなう、ということになります。人材開発とは文字通り、人の能力を向上させる取り組みです。それに対して、組織開発とは組織の能力をアップさせることです。
・レクチャー(聞く、見る、考える)、ワークショップ(話し合う、体験する、創作する)、リフレクション(分かち合う、内省する、深め合う。この3つのマルチスタイルメソッドを組み合わせて使います。