【書評】「図で考える人の図解表現の技術―思考力と発想力を鍛える20講」久恒啓一 (著)
こんばんは、スズキです。
今日は「図で考える人の図解表現の技術―思考力と発想力を鍛える20講」久恒啓一 (著)を紹介します。
図で考える人の図解表現の技術 (ディスカヴァーebook選書)
概要
図を描くことは、単に自分の考えを相手に伝えるためばかりではなく、自分の考えを広げ、深めることにも役立つ。どうすれば相手が理解しやすい図解を描けるか、図解の添削・指導をする塾のような形式でスキルとテクニックを解説してくれる、図解表現・図解思考が学べる一冊です。
著者
【Amazonより引用】
久恒啓一。宮城大学事業構想学部教授。1950年生まれ。九州大学卒業後、日本航空入社。広報課長などを務めるかたわら知的生産の技術研究会(現、NPO知的生産の技術研究会)に参加し、勉強会の成果をもとに著作活動をおこなう。97年、宮城大学教授に就任。「ビジネスコミュニケーション論」「情報表現論」などの講義を担当。図解仕事人、図解思考の伝道師、そして図解によるキャリアカウンセリングの提唱者として、教育・著作・講演・地域貢献と幅広く活躍している。
私の学び
【本書より引用】
・文章や箇条書きは1次元の表現であり、図解は2次元・3次元の表現となる。だから、図解するときには2本目、3本目の軸(視点)をさしはさむことが自ずとと必要になる。次元を高める作業こそが思考を深める。
・本を読む究極の目的は「著者の考えを正確に理解すること」ではなく、著者の考えに触発されて「自分の意見を持つこと」。だからこそ、「図解の中に自分の考えを入れなさい、と指導している。図解は他人の言葉を借りて自分の考え方を作っていくという作業です。
図解を通じた思考の広がり、可視化の重要性の捉え方には納得感がありました。どのように相手に図解を理解、解釈してもらいたいか?書き手は図解のなかに意図を埋め込むことができるということ。自分が誰かの作った図を見るときにも、自分が作った図を誰かに見せるときにも意識しておきたい視点です。