【書評】「自分の時間を取り戻そう」ちきりん(著)
こんばんは、スズキです。
今日は「自分の時間を取り戻そう」ちきりん(著)を紹介します。
概要
多くの人が様々な理由で忙しすぎる仕事や生活に身を置き、それを「避けられないもの」「努力して乗り越えるべきもの」として受け入れてしまっています。しかしそれで本当に幸せなのでしょうか?その状態を脱する方法は本当にないのでしょうか?
本書は「ちきりんの日記」でお馴染みの著者が、忙しさの本質を理解し、その状態を脱するスキル、思考法について紹介しています。自分の時間を取り戻し、少しでも自分のやりたいことを多く実現できるようになりたい、そう考える方にお勧めの一冊です。
著者
【Amazonより引用】
・ちきりん。関西出身。バブル期に証券会社に就職。その後、米国での大学院留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念。2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る。シリーズ累計23万部のベストセラー『自分のアタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』(ダイヤモンド社)、『「自分メディア」はこう作る! 』(文藝春秋)など著書多数。
私の学び
自分にとって重要だと考えることに対して限られた時間をどれだけ投じることができるか?本書が扱うそのノウハウは人間にとって枯れることのない普遍的なテーマだと思います。
ついつい生産性というと、インプット(投入資源)を減らしてアウトプット(成果)を増やす両面を同時に考えがちですが、むしろアウトプットを変えずにインプットだけを減らす、インプットを変えずにアウトプットを増やすだけでも意義、価値があります。この「アウトプットを変えずにインプットだけを減らす」ことがモーレツ型の生き方からの脱却に繋がるのでしょう。インプットを制限する具体的な方法案は、自分にフィットするか個々を試みながら自分にあわせて取捨選択、取り入れていくのがよいと思います。
【本書より引用】
・生産性とは「時間やお金など有限で貴重な資源」と「手に入れたいもの=成果」の比率のことです。「希少資源がどの程度、有効活用されているかという度合い」だと考えてください。
・今後の社会では生産性の高いものが残り、生産性の低いもの画淘汰されていく。生産性を大幅に高める新サービスを発見した時、すぐに「これはスゴイ!絶対流行る!」と理解できれば、これから世の中がどう動いていくのかも見えやすくなります。何をやるにしても自分の貴重な資源を最大限に有効活用できる生産性の高い方法を見極め、可能な限り高い成果を得る、そういう方法を身に付けないと、やりたいことをすべてやれる人生は手に入りません。
・誰にでも1日は24時間ありますが、今の私にとってはその中でも「一定レベル以上の集中力で頭を動かすことが可能な4時間」が、ほかの時間より圧倒的に貴重です。私たちはいつだって自分の手に、時間とお金という人生の希少資源を持っています。それを何に使うのかは、どの段階であれ、きわめて自覚的に決めていくべきことです。
・生産性とはインプットとアウトプットの比率として計算されます。インプットを制限する具体的な方法として、例えば下記の方法があります。
①1日の総労働時間を制限する
②業務ごとの投入時間を決める
③忙しくなる前に休暇の予定をいれる
④余裕時間をたくさん確保しておく
⑤仕事以外のこともスケジュール表に書き込む
・無駄な時間を減らす方法として、例えば下記の方法があります。
①「すべてをやる必要はない」と自分に断言する
②まず「やめる」
③「最後まで頑張る場所」は厳選する
④時間の家計簿をつける
・寄せ集め方プロジェクトの成功のカギとして、例えば下記のアイディアがあります。
①民主的な運営を行わない(傍観者発言は軽く扱う)
②こまめにアウトプットを出すことでチームのやる気を維持する
③最初に意思決定プロセスを確立する
④行動の有無をメンバの絞り込み基準とする
⑤キーパーソンに覚悟を示す
⑥コミュニケーションツールを使い分ける
・「価値があると思ったことは何でもはっきり言ってください。その代わりほかのメンバーからも遠慮なくズケズケ指摘されます。でもいじめじゃないから誤解しないで。うちの組織は生産性をものすごく重視してるんです。相手の気持ちを慮ることで、コミュニケーションの生産性を下げないでください」